山口ミルコ(著)
判型:四六判並製
頁数:176ページ
装丁:名久井直子
発刊:2017年8月20日
ISBN:978-4-903908-95-3 C0095
会社をやめ、浪費をやめ、肉食をやめ、社交をやめ、
東京を離れ、坊主になり、がんを克服した。
...でも、何かがずっと、おかしかった。
これは、行き場のない私に行き場を与えるための、グルグルを綴った手記である。
20年勤めた会社を退社直後に乳がんの宣告を受け、闘病を終えた著者は思索の旅に出ます。
がん=バブル=資本主義? もしかしてそれらをぜんぶひっくるめて、私たちの着ていた「似合わない服」と呼んでいいのではないかしら?(中略)「似合わない服」は原因であり、結果でもある。「似合わない服」はいっときの「似合う服」であり、自分のところにやってきたそれを、自分から拒むことはなかなかできないのです。――「まとめ」より
旅を終えて、著者が見つけた「これからの服」とは――?
●著者情報
山口ミルコ(やまぐち・みるこ)
1965年生まれ。出版社で20年にわたり活躍、さまざまな本をつくる。数々のベストセラーを世に送り出した末、2009年3月に退社。闘病を機に執筆をはじめる。著書に『毛のない生活』(ミシマ社)、『毛の力~ロシア・ファーロードをゆく』(小学館)がある。