清水浩(著)
判型:46判上製
頁数:197ページ
装丁:寄藤文平
発刊:2009年6月5日
ISBN:978-4-903908-13-7 C0033
20世紀文明――「豊かさ」は世界の一割の先進国の人たちのもの。
21世紀文明――世界中の人たちが、先進国と同レベルの豊かさを享受。かつ、地球環境をまったく痛めないもの。
この21世紀文明-「脱」ひとり勝ち文明―は、「すぐにでも実現可能!」と著者は言う。
それにより、「エネルギー問題」「環境問題」「経済対策」…現代の問題をいっきに解決することができるのだ、と。
著者は、30年間、電気自動車と太陽電池の研究に携わり、「未来のクルマ」Eliicaを開発。
その開発現場の生の声として、20世紀に開発された技術をつかえば、今すぐにでも21世紀型の文明を作ることができると断言する。
しかし、日本のいまの変革スピードでは、その主役を他国に持っていかれてしまいかねない状況にある。
つまり、次の文明でも、欧米や中国の「ひとり勝ち」を許してしまう可能性が高い。
日本型の「勝ち負けを作らない」、新しいタイプの文明(脱「ひとり勝ち」文明)を真剣にめざすべきではないか。
「希望」に満ちた未来をつくるために、今こそ日本発、日本型の文明を実現しよう!
「未来のクルマ」Eliica開発者が語る、新文明論。
●著者情報
清水浩(しみず・ひろし)
1947年宮城県生まれ。東北大学工学部博士課程修了。国立公害研究所、アメリカ・コロラド州立大学留学。国立公害研究所地域計画研究所室長。国立環境研 究所地域環境研究グループ総合研究官などを経て、現在、慶応義塾大学環境情報学部教授。30年間、電気自動車の開発に従事。2004年、ポルシェ並みの加 速力をもつ「未来のクルマ」Eliica(エリーカ)を誕生させる。
著書に、『電気自動車のすべて』(日刊工業新聞社)、『地球を救うエコ・ビジネス100のチャンス』(にっかん書房)、『温暖化防止のために 一科学者か らのアル・ゴア氏への提言』(ランダムハウス講談社)、共著に『爆笑問題のニッポンの教養 教授が造ったスーパーカー』(講談社)などがある。