内藤正典、中田考(著)
判型:四六判並製
頁数:224ページ
装丁:寄藤文平+吉田考宏(文平銀座)
発刊:2019年2月23日
ISBN:978-4-909394-18-7 C0095
もう、国(国家)に頼らない。
仕事、セクハラ、介護、家族の問題から心の病、世界平和まで…
「イスラムの知恵」が問題だらけの日本を救う!
イスラム地域研究者の内藤正典先生と、イスラム法学者でムスリムの中田考先生が語り合う、イスラムの効用。
・お金も能力もあればあるほど試練
・夫婦以外の男女は一対一でご飯を食べに行かない
・高齢者介護は家族全員で
・家族が犯罪を犯しても見捨てない
・病気は、来世の罰の前借り…etc.
世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代、こうした西洋でも東洋でもない第3の選択が“常識”になる!?
●著者情報
内藤正典(ないとう・まさのり)
1956年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。博士(社会学)。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。一橋大学教授を経て、現在、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『となりのイスラム――世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』(ミシマ社)、『イスラム――癒しの知恵』『イスラム戦争――中東崩壊と欧米の敗北』『限界の現代史――イスラームが破壊する欺瞞の世界秩序』(以上、集英社新書)、『ヨーロッパとイスラーム――共生は可能か』(岩波新書)など多数。
中田考(なかた・こう)
1960年岡山県生まれ。東京大学文学部イスラム学科卒業。カイロ大学博士(哲学)。同志社大学客員教授・一神教学際研究センター客員フェロー。83年イスラム入信。ムスリム名ハサン。クルアーン釈義免状取得、ハナフィー派法学修学免状取得。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授、日本ムスリム協会理事などを歴任。著書に『帝国の復興と啓蒙の未来』(太田出版)、『イスラーム入門――文明の共存を考えるための99の扉』 (集英社新書)、『イスラームの論理 』(筑摩選書)、『みんなちがって、みんなダメ』(KKベストセラーズ)など多数。