

松本健一(著)
判型:46判上製
頁数:259ページ
装丁:クラフト・エヴィング商會
発刊:2009年5月2日
ISBN:978-4-903908-08-3 C0020
古代、山中に海があった。
今、海岸線はテトラポッドで埋め立てられ、消失しつつある。――異常に海岸線の長い、世界有数の国、日本。
その「海やまのあひだ」で、日本人はどのように生きてきたのか?
古代から現代までの海岸線の変化を追いながら、これからの「日本のあり方」も浮き彫りにする。
10年を超える構想期間と度重なる推敲を経てついに完成した、ありそうで無かった視点で語る、瞠目の日本論。
●著者情報
松本健一(まつもと・けんいち)
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、麗澤大学教授。評論・評論・小説など多方面で活躍。 著書に『白旗伝説』『北一輝論』(以上、講談社学術文庫)、『近代アジア精神史の試み』(岩波現代文庫、アジア太平洋賞受賞)、『開国・維新』(中央公論社)、『砂の文明・石の文明・泥の文明』(PHP新書)、『評伝 北一輝』(全五巻、岩波書店、司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞受賞)、『畏るべき昭和天皇』(毎日新聞社)など多数ある。