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中島岳志(編)
定価:2400円(税別)
判型:B5判変形
頁数:232ページ
装丁:尾原史和(BOOTLEG)
発刊:2025年3月18日
ISBN:978-4-911226-17-9
C0036
●内容
*** 3/13(木)リアル書店先行発売! ***
AI時代、人類だけが行ってきた「弔い」はどうなる?
「死者」の問題を考えずして、
利他は語れず!
葬式、墓、仏壇、失われる弔いの伝統と、
台頭するAI故人ビジネス。
そのリスクと可能性を、
情報学、文学、宗教、政治学…
多方面から考察する。
中島岳志/高木良子/ドミニク・チェン/平野啓一郎/高橋康介/佐々風太/松尾公也/古田雄介/パトリック・ストークス/西出勇志/谷山昌子/池口龍法
●目次
巻頭論考 利他的な死者 中島岳志
Chapter1 思いがけず死者
・思いがけず死者 鼎談:ドミニク・チェン、中島岳志、高木良子
・「死者が生きていく」ためのテクノロジーはいかにして可能か 論考:ドミニク・チェン
・弔いの知覚論 論考:高橋康介
・「御先祖」と共に作る~―濱田庄司作品と死者の営みの引用 論考:佐々風太
Chapter2 テクノロジーで死者に「出会う」
・AIが死者を再現するとき~小説『本心』をめぐって 鼎談:平野啓一郎、中島岳志、高木良子
・亡き娘と再会する~韓国のドキュメンタリーを事例に 論考(インタビュー):高木良子
・亡き妻の歌声から曲を紡ぐ 論考:松尾公也
・デジタル故人が現代の追悼装置となるためには 論考:古田雄介
・中国・AI故人ビジネスの今~超級頭脳 張澤偉代表に訊く 論考(インタビュー):高木良子
・AI故人の倫理 論考:パトリック・ストークス
Chapter3 弔いの現在と未来
・消えゆく「彼岸」~弔いの半世紀を振り返る 鼎談:西出勇志、中島岳志、高木良子
・遺骨アクセサリー・堆肥葬・自然循環型葬~弔いの多様化とその裏にひそむもの 論考:高木良子
・墓友・手元供養・土葬~日本の葬送のいまを支える人たち 論考:谷山昌子
・ドローン仏に夢を乗せて 論考:池口龍法
・されど仏壇~廃棄とデジタル化のリアル 論考(インタビュー):高木良子
●プロフィール
編:中島岳志(なかじま・たけし)
1975年大阪生まれ。北海道大学大学院准教授を経て、東京科学大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『思いがけず利他』『朝日平吾の鬱屈』『保守のヒント』『秋葉原事件』『岩波茂雄』、共著に『料理と利他』『ええかげん論』『現代の超克』、編著に『RITA MAGAZINE テクノロジーに利他はあるのか?』などがある。