白川密成(著)
判型:四六判並製
頁数:240ページ
装丁:寄藤文平・古屋郁美(文平銀座)
発刊:2020年2月20日予定
ISBN:978-4-909394-33-0
●内容
今、必要なのは、情報でも評価でも判断でもなく、
期待せずに、平気で待つ勇気。
『ボクは坊さん。』(2015年映画化)から10年――
秘伝『理趣経』をひもときながら綴る、進化するポップな坊さんの現在地。
「人生ってなんだと思う」<? br> 小学校二年生の長女にたずねてみた。
「人生は思いだよ」
こともなげに娘は少し哲学的に響く言葉で即答した。
「ふーん、そうか。人生は思いか……」
しばらく沈黙の中で、思索しながら僕は言葉を失う。
そして娘は静かにそばに寄り添い、
「お父さんの体はあたたかいね」
と新しい言葉を発する。
――本文より
●メディア情報
読売新聞に書評が掲載されました(評者:南沢奈央さん、2020.3.22)
●目次
はじめに
Ⅰ 坊さんと、娘たち
Ⅱ 坊さん、何もしない
Ⅲ 坊さんは光る
Ⅳ 坊さんにできること
Ⅴ 坊さん、今を生きる
おわりに
●著者プロフィール
白川密成(しらかわ・みっせい)
1977年愛媛県生まれ。栄福寺住職。高校を卒業後、高野山大学密教学科に入学。大学卒業後、地元の書店で社員として働くが、2001年、先代住職の遷化をうけて、24歳で四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所、栄福寺の住職に就任する。同年、『ほぼ日刊イトイ新聞』において、「坊さん。――57番札所24歳住職7転8起の日々。」の連載を開始し2008年まで231回の文章を寄稿。2010年、『ボクは坊さん。』(ミシマ社)を出版。2015年10月映画化。他の著書に『坊さん、父になる。』(ミシマ社)、『空海さんに聞いてみよう。』(徳間文庫カレッジ)がある。